『運命の人の苗字は◯◯さんね!』アラサー女子加奈子さんに訪れた奇跡とは

※あくまで個人の感想であり、効果を保証するものではございません。

私は今年34才になる、結婚1年目の専業主婦です。しかし、2年前まで恋人はおろか、好きな人さえいませんでした。

婚活パーティにも抵抗があるし、一生独身なのかな…と思っていた私に起きた小さな奇跡をお話したいと思います。


「32才にもなって」…お正月の実家は居心地が悪い

2年前の冬、私は派遣先から契約停止にあってしまい、里帰りがてら実家に戻っていました。

次の派遣先は紹介してもらいましたが、業務開始は3週間後。こんな生活をいつまで続けるんだろう…。


ちょうどお正月の時期と重なってしまい、実家には姉夫婦が子連れで遊びに来ていました。

私を心配してのことなのでしょうが、母と姉が集まると、いつも私の将来について勝手にアドバイスしてくるのです。

普段は姉と会いたくないのでお正月を少しはずすのですが、今年は実家に頼るほかありません。


「加奈子はいつんなったら孫の顔見せるん?はあ彼氏はいるんかいね?」

「昔っから理想が高すぎんのよ。小学生の頃から漫画ばい読んで!」

「結婚できないんだら、せめて手に職をつけるぐらいしないと。」

「うちの役場とかで雇ってくれないんかねえ」

「公務員試験なんきゃ歳でダメさ。でも非常勤だらまあね…」


私は何も言い返せず、暗い気分になったまま部屋に引き上げました。


私だって、普通に結婚できるって思ってた

母と姉に話したことはありませんが、人並みに恋愛経験はあります。

結婚を意識した彼は28才のときに付き合っていた2歳年上の哲でした。

結婚するだろうと思っていたし、哲も同じ気持ちだったはずです。


ただ、哲の仕事の忙しさが疑わしくて、何度も連絡してしまったのがきっかけでうまくいかなくなってしまいました。


実は、別れた直後発作的に哲のメールアドレスと電話番号を削除してしまったことを後悔してたのです。

でも哲の方から連絡がないということは、やり直せないということなんだろうな…とも、思っていました。


私に訪れた奇跡の始まり

ある日ツイッターを見ていると、長いこと彼氏のいなかった人が「この占いすごい。婚活卒業します」というつぶやきを最後に更新がとまっていました。

広告かな?とも思いましたが、それにしてはURLがなかったので、過去のつぶやきを頼りにサイトを検索してみると…ある占いサイトがヒットしました。

過去のつぶやきから、この占いで運命の人の特徴が分かるらしいのです。


どうせ暇だし、娯楽のなかった私は登録して面白半分に出会いについて占ってみました。すると…


『気付いてないの?もう出逢っている◯◯さん』


もう出逢ってる…?でも最近仕事もしてないし、出会いなんて全く無い。

もしかして、元彼だったりして。だとしたら私はもう結婚できないってことかも…そんな風に自虐的になりながら、続きを占うと…


その人ははっきりした顔立ちと、よく通る声の持ち主。中肉中背ですが運動経験があって筋肉はついているほう。じっとしているのが苦手で、考えるより先に行動してしまうところがあるわ。でも、いつも堂々としてるから、落ち着きがないようには見えないのよね。


見た目も性格も、全部哲に当てはまる。でも、こういう人って他にもいるような気もする…そう思って続きを読むと、名前まで書いてありました。ドキドキしながら画面をスクロールすると…


その人の苗字の頭文字は「O」。そうだね、太田、奥寺、小川なんかが考えられるよ。どう?思い当たるふしがあるんじゃないかしら?


哲の苗字は、「小川」

…やっぱり私は、自ら結婚のチャンスを逃してしまったんだ。本当は哲が運命の相手だったのに。


その人があなたを好きになったきっかけは、あなたのまっすぐさです。あなたがあの人に対していつも正直でいれば、なにか困難があっても乗り越えていけるでしょう。
ふたりの運命はもうすぐ結婚に向けて力強く動き出します。あと数日の間にその人から連絡がくるかもしれません。繰り返しますがその人はあなたの駆け引きなどをしない「まっすぐなところ」に惹かれているのですよ。その人ことを試したり、疑ったりするのはやめて。その人の決断を信頼することができれば、年内に婚約の可能性もあります。


…いかがですか?当時の私は少しうさんくさいと思いました。

哲の特徴は当たっているけど元彼だし、年内に婚約ってあまりにも非現実的すぎるし…。


まさか、今ここで会えるなんて

数日後、スーパーで買い出しがてら車で休憩をしていると、誰かからLINEがきました。


「久しぶり、元気?2年ぶりかな。哲です」


別れてから連絡をとってなかった哲から連絡がきたのです!

そういえば、設定してない人でも一応リストに入るんだっけ…。


「久しぶり、びっくりしたよ。どうしたの?」

「別れてから転勤になってさ、たぶん加奈子の実家の近くなんだと思うんだけど。お正月だから帰ってきてるかなと思って」

「そうなの?どのへんなの?」

「今住んでるのは●●市なんだよね、近いかな?」


彼が住んでいるのは、ちょうど今いるスーパーのある市です。

でも、今いるなんて言ったらなんか会いたいみたいだな。それは嫌なので、「隣の市だよー」とだけ打って返信しようとしたのですが…


『その人のことを試したり、疑ったりするのはやめて。』


そういえば、占いでそんなことを言われたなと思い出して「実家は隣の△△市だけど、今ちょうど買い出しで●●市にいるんだ」と送りました。すると…


「もしよければ、今から会える?」


哲との急展開

久しぶりに会った哲はどことなく当時よりしっかりしていて、「ああ、彼女いるだろうな。結婚の報告なのかな…」と思ったのをよく覚えています。


だったら駆け引きしてもしょうがないので、共通の友達の話題などで盛り上がっていると、急に哲が真剣な顔で黙ってしまいました。


「あのさ、急に連絡してごめん。実は話したいことがあって」


それから、哲はぽつぽつと最近の話をしてくれました。1週間後東京の本社に戻ること、東京に行く前に今の上司からお見合いを勧められたこと、そのときにふと私を思い出したこと。


「俺たち、ケンカもしてないのに変な風になって別れちゃっただろ?だから、もし加奈子に彼氏とかいないなら、今度は結婚前提で付き合ってくれないかなと思って…」


胸がいっぱいになってしまい、黙って頷くと彼はうれしそうに微笑んでくれました。


それから…

その後、彼が本社に戻るタイミングで一緒に東京に戻り、一緒に住むことに。


とはいえ、お互いの両親に急かされたので結局同棲を始めて3ヶ月もしないうちに入籍を決めてしまいました。そう、あの占いの通りになったのです。

あのときあの占いに出会っていなければ、そしてあのタイミングで哲に会っていなければ、消極的な私が他の人と結婚できたかどうか…と今でも思っています。


あなたも人生に訪れた奇跡を、どうか逃さず受け取れますように。