はじめまして、ジューン澁澤です。
さまざまな方からお悩み相談を受けていると、いろいろなことに気づきます。
異性から「モテる人」と「モテない人」の違いも、その一つです。恋愛から遠ざかってしまう「モテない女性」と、恋の相手が絶えない「モテる女性」とでは、相談にいらっしゃる内容がかなり違うのです。
具体的に言うと、「悩みごとが出てくるタイミング」が違います。
まず、恋の回数が少ない「モテない人」は、「この人を好きになって大丈夫か?」「他に女性がいたりはしないか?」「相性はどうだろう?」……といったことに悩む印象があります。勢いで相手に飛び込んでいくようなことはしないし、どこか「品定め」をしているような感じがすることもあります。
いっぽう、「ああ、この女性はモテるんだなぁ」と思う方に共通するのは、恋に落ちたあとで悩みが出てくること。
「ある人のことが好きなんだけれど、ちょっと問題があって……」という感じが多く、「相手選び」の段階ではあまり悩まない方が多いのです。
こういう方は、その恋がうまく行かなくても、わりとすぐに次の相手が現れます。不思議とモテるのです。
つまり、「完全に好きになるまえに思案するタイプ」と、「好きになってから悩むタイプ」では、後者のほうが異性にモテて、恋を見つけやすいタイプなんですね。
これは、「惚れる力」の強弱が影響しているのでしょう。ここでいう「惚れる力」とは、無条件に相手を好きになるエネルギーのこと。
モテない人は、心のどこかで出会った相手を“品定め”してしまっています。それが相手に伝わることもあるかもしれません。
たとえば、さりげなく年収を聞くとか、過去の恋愛経験を聞き出そうとするとか……そういう言動を取っていることが多いはず。そうなると、相手のほうは、「この女性は自分に惚れこんでいるわけではなくて、条件がよければつき合おうと思っているのかも」と感じてしまいます。
逆に考えれば分かると思うのですが、もし、いい雰囲気になってきた男性から「今まで何人とつき合ってきたの?」とか「料理は好き?」などと聞かれたら、なんだか面接されているみたいな気持ちになりますよね。
「惚れこむ力」の強い女性は、こういった質問を男性に投げかけません。相手は自分のすべてを受け入れてもらっている気がします。だから、すぐに打ち解け、恋がスタートする場合が多いんですね。相手がどんな人かをハッキリ分かっていない段階でも、相手のことを好きになれる女性のほうがモテる理由がここにあるわけです。
――ただ、ここには落とし穴も。
何しろ、相手を知らない段階で惚れこむのは危険な行為。もしかすると、相手には妻子がいるかもしれないし、どうしようもないダメ男かもしれません。
そう考えると、モテる女性がモテない女性より幸せになれるわけではないことが分かります。
さて、相手の魅力を見つけ、好意を強めていくのは「アクセル」を踏む行為です。このアクセルが弱いと、石橋を叩く用心深いタイプになり、相手に引かれてしまいます。
いっぽう、好きになっても「あっ、この人はダメだ、止めておこう」とするのは「ブレーキ」を踏む行為。ブレーキが弱いと、禁断の恋から抜け出せないとか、ダメな男から離れられない、ということになりがちです。
恋愛したい。異性にモテたい。でも危険な恋は避けたいし、ちゃんと幸せになりたい――これが多くの女性の望みですよね。そう思うなら、「アクセル」と「ブレーキ」の両方がしっかり効く女性になること。これが肝心なんですよ。
ではここで、あなたのタイプをチェックしてみましょう。
最近、恋から遠ざかりがちになっているなら――あなたは「ブレーキは効くけどアクセルが弱いタイプ」かもしれません。
危険を避けたい気持ちは分かります。でもね、「ブレーキ」がしっかり効くのですから、スピードを上げても大丈夫。「好きになること」に積極的になってくださいね。
いっぽう、恋に落ちるのは早いけれど、抜け出すことが苦手なら――あなたは「アクセルは強いけれどブレーキが弱いタイプ」です。
あなたがこのタイプなら、突き進んでもいいから、「想いを止めること」も練習してください。そうすれば、痛い想いをすることが減って、冒険の末に幸せを見つけることができるでしょう。
どちらも弱いと思う人は、自分を恋の初心者だと考えましょう。
初心者であるのは悪いことではありません。まだヘンな癖がついていないのですから、「アクセル」と「ブレーキ」をバランスよく鍛えていけます。上達は早いはずですよ。
ひとまず、好感を持てる異性が現れたら「アクセル」を踏んで接近。危険な気がしたら「ブレーキ」を踏んで後退。このイメージを忘れずにいてくださいね。
「モテるうえに、ダメな恋はしない恋愛上手」なのは、好きになるのも諦めるのも早い人。この切り替えが上手なあなたは間違いなく、幸せになれる人です。
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西洋占術研究家。 HL研究所(ヘルメティーク・ルードゥス・ラボラトリー)主宰。錬金術などの西洋思想を占いに取り込んだ新機軸の占法の研究、開発を行う。『血液型錬金術』(駒草出版) 『ミラクルあたる!ワクワク手相うらない』(西東社) 『西洋手相術の世界』(駒草出版/共著)など、著書多数。
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